aninireのブログ

家族ではない、大切な人との思い出を綴ってます。

お隣へ①

実家の隣には、90歳間近のお爺ちゃんが一人暮らしをしている。

正確には、奥様は施設に入所され、息子さんも他県で暮らしている。でも本人は元気で、買い物も通院も、奥さんの面会も自転車で行ってる。自転車もそろそろ危険だから、ほんとはやめてほしいけど。

 

小学生の頃よりもっと前からわたしの成長を見届けてくれていて、運動会の招待状もちゃんととってあるんだよ。と言ってくれた。出てこなかったけど。

 

中学、高校、大学のはじめあたりは挨拶する程度で、おうちに上がるようになったのは4年前とか。

上がるきっかけは何だったか忘れたけど、幼少期にそのお隣の家の階段から建設中の自宅を見せてもらったのを、思い出した。

 

そこから、なんとなく昼間暇だったり、ご飯をちょっと多めに作ったときはお隣に持っていくついでに、お邪魔するようになった。

 

行く頻度は月に2回〜5回くらい。お邪魔する前に電話をかけて、無事と在宅を確認してからお隣へ。

 

お裾分けするのはハンバーグ、鍋とかの汁物、煮物とか。自分でも買い物に行かれているから一食分。最近はブロッコリーを茹でたり、肉を炒めたりしてるみたい。えらい。

 

手ぶらでお邪魔することも多い。でもいつも笑顔で出迎えてくれる。

「コーヒー淹れるから座ってな」って、ちゃんとしたコーヒー用のつるの長いヤカンでお湯を沸かしてくれる。

すごく美味しいの、このコーヒー。ふだんブラックでは飲めないけど、お隣のなら飲める。でも最初は頑張って飲んでたかな。

 

だいたい二杯目はドリップのコーヒーかココア。お菓子はお爺ちゃんが好きな煎餅かスナック。

 

話の種は、お爺ちゃんが昔行った旅行先の話、わたしの家族の話や仕事の愚痴、最近の時事ネタ、ご近所の高齢化について、などなど。

よく喋るし話題提供も上手だからまあ楽しい。のんびり、ゆっくり、1時間くらい。

 

今日はちょうど別のご近所さんもいたから3人でお茶飲み。ギリ80代、70代、ギリ20代の集まり。でも話は止まらずコロナウイルスの話から、戦後の話まで。

3人とも同じ高校の出身だから、その話題にもなったけど、時代が違いすぎて、「へ〜」しか言えない。

けど、なんとも落ち着く時間でした。

 

今日のお隣からのお土産はドリップコーヒー。いつも帰り際に何かくれる。

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ごちそうさまでした。

またお邪魔させてね。